『MN☆日経サイエンス』

やっぱり違う!男と女の脳

男女では得意分野に違いがあると言わますが,これって生まれつき?教育や社会のせい?赤ちゃんやサルやネズミの研究によると,生まれつきのよう。仲間やおもちゃがたくさん入ったカゴにネズミを入れると,雌では脳の神経細胞がさかんに枝を出すのに,雄ではむしろちょっと減るとか。女性パワーの秘密を見るよう…。


急激なストレスがあると,雄ネズミでは学習能力が高まるのに,雌では逆に下がるとか。子どもの成績に頭を悩める親ならば,聞き逃せない情報です。ストレスといえば,慢性ストレスに対する強さも違うそう。こちらは雄のほうが弱いのです。男性の皆さま,気をつけてくださいね。

もちろん,動物での研究だけではありません。今は画像診断技術のおかげで,生きている被験者の脳の働きを探ることも可能になっています。男性と女性とでは,同じ課題をしているときでも,使っている脳の部分が違うのです。

さらには依存症やうつ病などの「心の病気」に対するなりやすさも,男女の脳の違いで説明できそう。激しいストレス体験のあとに起きる心的外傷後ストレス障害(PTSD)や統合失調症も,患者の性別に応じた治療法が必要になりそうです。 

日経サイエンス8月号は6月25日発売

8月号ではこのほかに…
粒子加速器を使って地上に小さなブラックホールを作るという驚きの構想「ブラックホールを製造する」や生体の神経回路をシリコンチップ上に再現した「自己組織化する視覚チップ」,「稲妻から出るX線を追え」など読み応えは十分です

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